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除雪日和は滑り日和な雪国の生活

LADE ビーニー 昨日はついに停滞していた寒波が北上し晴れ間が覗き日曜日ということもあり溜まりまくった雪の除雪、排雪作業に多くの人が躍起になっていました。見渡すとそこここの屋根の上に人が上がり背丈よりも高い雪を下ろしたりしています。今年のかなりの雪の量に昨日で終わらなかった除雪は次の寒波がやってくるまえにと今日にも延長してそこここで皆必死になっています。 おもしろいのはかなりの重労働で汗もかくし汚れるし皆どうでもいい格好でやっているのでいきなりカウボーイみたいな人がいたり80年代のスキーヤーがいたりします。 LADE バックカントリー 除雪は結構な死活問題なので家族、親戚総出で巡回して家々の除雪をします。男手はあればあるほどよく今年この豪雪地域に生活基板をおいている自分もこの時期は大人気です。困ったことはドカンと降ったあとの晴れ間は当然滑りたい最高のタイミングですが、と同時に最大の除雪のチャンスでもあります。生活とスノーボード、自分にとってはどちらも天秤にはかけられない同じものでありますがどっさりと積もり倒し家に入ることもままならないものが目の前にあるとそれはもう山に行くためにも除雪が先です。 LADE スノーボードビーニー 滑りたい気持ちがありながらも不思議と雪をいじくりだすとこれはこれで楽しかったりもします。雪国のすべらない人、特にじじばばは雪をかなり忌み嫌います。自分はスノーボードと雪山が何より好きでよかったとこの面では特に思います。天気や気温、降り方を感じながら雪をいじくって掘って捨ててってしていると毎日がピットチェックのようなもので色々身につきます。庭の雪をほじくっていると雪の層は年輪のようなレコード盤のようなこの冬の記録がされているようなもので雪の重さや硬さ、色そんなものすべてが想像力をかきたてます。 いままでこのような豪雪地帯に住んだことがないわけではありません。でも完全に戸建ての家があり家族がいて生活と雪がこれだけ密接になっていることはこの冬が初めてです。いままで雪が降ったから雪のない(うすい)場所から山に行き滑って楽しみというものから山に降る雪は当然自分の庭にも降り、そこに区切りや境はなくひとつづきでつながっている環境にどっぷりと浸かっています。 旅行者としてその土地を訪れるのとそこに住むのでは全く違うということはよく言われることで、自分がカナダに住んでいたときにも少なからず感じ、住めば住むほどローカルやカルチャーと自分の溝を感じ深さを感じたものです。それと同じものを今感じています。雪の降る場所に暮らし雪を楽しむ。幸せです。深~いものをもっと感じています。 次の寒波の前に雪の片付けに目星をつけ少しの余裕をもって、子供たちの気持ちや育児、生活のバランスを少し前から調整しつつというところからすでにいい時、いい場所で、誰とスノーボーディングを楽しむかということが始まっている。年齢からくるものなのか滑ること自体だけではなく滑る場所の実際的なプロセスやメンタル的なプロセスも楽しみの一部になってきていて特にこの辺はどうやっても金では買えないものなんだろうとも思います。 どっぷり好きなモノがあってそれをなにがなんでもやめずに続けてってこと、続けることは大切ですね。気がつくとこの2月で自分がノースバンクーバーのベースメントで初めてのビーニーを作ってからちょうどきっちり10年がたちました。しつこく続けるものですね。今はそれが生業となり手についた職でありこうしてここにいることになっているんですから。 長いのでビーニーの話はまた別の機会にしてみます。 何はともあれまた歓喜の時間がやってきますよっ。 バックカントリー用ビーニーLADE