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STOREリニューアル 改装日記#57

先日の臨時休業に伴うSTORE改装のレポートをします。数日間CLOSEすることにもなった今回の改装はかなりのものでした。店内のレイアウト変更のプチ改装のつもりで始まったのでしたが中古物件だったSTOREの建物自体、躯体部分に補強が必要な部分が見つかり写真のように壁一面を完全に壊して柱一本を交換することにしました。
この柱交換は当初自分自身で行うつもりでしたが不動産業者から購入した物件だったため購入元の不動産屋で工事を請け負ってくれることになりました。瑕疵担保保障という奴です。不動産業者は販売から最低でも2年間、建物の構造自体の見えない欠陥に対して責任を負わなくてはいけないんですね。
瑕疵担保のことが契約書に書いてあったと思い出し聞いてみてよかったです。さすがに建物の躯体に関する改装は素人には厳しいです。かなり渋々でしたがちゃんと直してもらいました。そのついでにサブの入口だったサッシ部分をつぶして壁にしました。
さて建物がちゃんと直った所で素人改装はリスタートです。この部分の内壁も完全に地肌丸出しになったのでこのついでにSTOREの売り場部分の内壁を全て珪藻土壁にすることにしました。
珪藻土というのはダイアトマイトとも呼ばれ、珪藻という微生物の殻の化石の堆積物からできている土です。この塗り壁のメリットはたくさんあり、まずは消臭性能と調湿性能があります。以前の改装のときにフィッティングルーム兼洗面所の壁にも塗りましたが消臭+調湿性能がありしかも自然素材なので本当に内壁に適しています。特に洋服屋にとっては最高の壁です。自然に匂いを消し勝手に湿度を調整してくれます。
さらにいいのは塗り壁ですがセメントと違い素人でも塗りやすいです。粉末状のものを買ってきてといて壁に左官作業するのですがたれてこない粘りがあり、平らに塗れなくてもそれがいい雰囲気になってくれます。むしろ凹凸をつけた方が珪藻土壁らしいです。素人向けです。
今回は珪藻土を塗る前にやはり粉を溶いて使うKYOKUTO Hiレベルというわかりやすい名の下地材を塗りました。これで下地の凹凸を失くし珪藻土が壁につきやすく、塗りやすくなります。
さらにこのついでに床の塗装もやり直しました。STORE内はドイツのリボス自然健康塗料のメルドスという塗料でオイルフィニッシュしてあります。無農薬・有機栽培でつくられた亜麻の花を主原料にした100%天然成分のオイルでやはり化学物質は使われていないのがこだわりです。床も棚も階段も木の部分の塗装はリボスを使っています。オイルフィニッシュだと木肌がそのまま見え生かされます。
今回床はイメージチェンジで少し濃い色にしたいのでこの上にさらに木にしみこんで着色するステインタイプの塗料を塗りこみました。このステインというのはリボスもそうですが木にしみこむので木が呼吸でき木自体の強度も増し防虫効果もある床に持ってこいの塗料です。ペンキなどと違い表面に層ができないので塗り斑もできなくこれも素人にもってこいです。
そして最後にもう一つ窓際にガラス棚を作りました。以前に友人から貰い受けていたガラスの棚を活用しました。日立の文房具店で使われていたものでリサイクル建築資材です。
2×8のホワイトウッドに自慢のRYOBIのトリマーでガラス溝を掘り込んで作った簡単なつくりですがシンプルデザインでいい感じに仕上がりました。
なかなか大規模な改装で思わぬ臨時休業となってしまったため一日でも早くオープンしたく夜な夜な壁や床を塗る日々でした。しかし今回の改装で自分もかなり小慣れてきたなと思いました。かなり経験値も上がり出来上がりが予想できる様になり完成形もちょっと洗練された感じだなと自己満足です。ちょっといい感じなのでしばらくは内装を活かしてきれい目に大人の感じですっきりディスプレーでいっています。 大変長くなりましたが今回の素人改装の全貌でした。今後も素人改装頑張ります。やればできるもんです。