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『日本製のすすめ』

zerofighter917.jpg 『日本製のすすめ』
昨日フォトアルバムで入荷した40 Denier SeriesをアップしたH.I.DのZero Fighter。上を見ればまだまだ高価なwearはたくさんありますがそれでも高価な部類であるとおもいます。 ただ、H.I.Dの場合、何がその価格に反映されているのかを覗き見るととてもコストパフォーマンスの高い日本製ウェアなのではないかと思っています。 なぜならブランドはたった1人の創業者によって開発運営されています。派手な宣伝広告が打たれるわけではなく地道な草の根とも言える対面販売がメイン、ほぼ受注生産のみで無駄になるストックを作らない日本製。が、ゆえに価格のほとんど全てがウエアーを製造するために、そのクオリティー自体に落とし込まれていると言えます。 一方として、ブランドの宣伝広告費、海外からの移送運賃、輸入にかかる関税が少なくとも2回、国内代理店マージンなどなどといった無数の要素が特に中国工場で生産する欧米ブランドのHigh-performanceウェアの価格には反映されているわけです。クオリティやプロダクト自体以外のものにも多くお金を払っていることになります。そして、もしその部分の価格の帳尻を合わようというものがグローバルな大量生産であったり安いアジアの人件費であったりで、さらにもしそれをマーケティングなんて言われちゃうならば、う〜ん、、、という気持ちになるわけです。ま、これが世界を見渡してもごくごく普通なことになっているわけですが、そうではないものがあるならばそうではないものを選ぶのがよろしいのだろうしごくごく自然なことなのではないかなと思います。 さて、それはさておいて、何はともあれ同じ価格帯のウエアーを天秤にかけてじっくり吟味して選択する時、クオリティーやパフォーマンスは一長一短でそのブランドの持ち味と言うものが色濃くあると思います。どこを見てものを作っているのか、そのブランドのバックグランドやホームはプロダクトの特徴や差になってくるのだと思います。 赤道直下の人が開発した寒冷地用ウェアーは多分、的を得ていないだろうというのは極端な話ですが厳冬期、日本の雪山で日本人が深く長く楽しむのならということではあると思います。長い年月をかけて日本人が日本の雪山で楽しむために日本人によって作り込まれてきたもの、まさにそれがプロダクトの特徴になっているものを日本の雪山で滑る日本人が選ぶならば選ぶのがいいのではないかと思います。 ただそれでも、本当にいいものはどこで誰が着てもいいわけで、一握りの世界の名だたるブランドの本物ウェアーはやはりいいからこそ日本でも多くの人が愛用しているわけです。でも逆に本当にいい日本製ウェアーもあるけれどなかなか日本製ウェアーを愛用している外国人というのはあまり見たことがありません。そのポテンシャルは十二分にあるのに残念なことだと感じます。 ポテンシャルとしてH.I.Dで特に感じたことはベースレイヤーからミドルレイヤー、アウターシェルに至るまで袖を通してみるとわかる、手で触れてわかる圧倒的な日本製の特技を生かしたクオリティーです。まず多くのアイテムは平置きができないという、作り手からすると本当に手間のかかるめんどくさい立体成型デザインをほとんどのアイテムに採用してあります。これは店舗でH.I.D展示会をした時に本当に驚いた部分です。海外ブランドでは行き届くことのない日本製ならではの繊細な部分ではないでしょうか。 少しずつ日本の滑る文化から生まれ育まれてきた日本のドメスティックスノーボードは世界でもJAPAWと共に知られ始め脚光を浴び始めています。選択する外国人も飛躍的に増えてきています。 全く同じ理由で日本製のウェアーももっと脚光を浴びていいのではないか、日本人が自分たちのドメスティックウェアーにもっと誇りを持っていいのではないかと思います。 最後にですがカルチャーに即したことに関して、そこでそれを作っていないと作る技術や人はそこに生まれ育つこともありません。作り独自に発展していく、それが地に着きフィールドにバックされ本当のカルチャーになっていく。作っているということは必要不可欠なことであると思います。 矛盾ばかりの者が生意気ばかり書きましたが、本当に好きなことだからこそくさいものの蓋を開け、頑固に譲れない部分があるのがいいのではと思います。 長文お付き合いありがとうございました。 Herschel 通販 Mountain Surf