SLOPETACTIX山形蔵王BC Advanced O沢 【12-13 Day26】
山形蔵王SLOPETACTIX バックカントリーアドバンスドツアーに参加して来ました。自分はツアーのケツ持ち役とカメラでお手伝い。LADEビーニーのサポートライダーでもあるメインガイド高橋洋介のライディング写真も狙いつつです。LADEビーニーや販売しているギアのフィールドテストを兼ねつつというのは言うまでもなくいつものことです。
先週から火曜日は高気圧が入るからと言っていた洋介くんの読み通り降雪明けにびったびたに高気圧。こんな蔵王は今まで初めてという視界の広さ、標高の高いエリアも日が昇るに連れどんどんすきっと抜けてくるという一日でした。
三宝荒神方面の通称O沢、長い右ドッグレッグ。降りて行くと右手に長い大きな壁が続きます。沢は幅を狭めながら斜度を緩めて行く最高の地形です。この日は山頂駅で-13℃、雪の状態もコンディションも極々上々です。蔵王は山頂までロープウェイがかかり厳しい登りもなく激しい自然地形のエリアにアクセスできるのも魅力です。
Rider : 高橋洋介(SLOPETACTIX)
Photo : 会田喜文(LADE)
Rider : 会田喜文(LADE) / Photo : 加藤高太郎
facebookのフォトアルバムにも画像アップしてますのでご覧ください。
最高だったバックカントリーツアーレポートでこんなことを書くのは心苦しいのですが、今年は特に目に余ることが増えてきていますのですこし。。。
滑って楽しい地形と積雪、天気の状態というのは得てして雪崩の危険性が潜んでいます。経験と知識の豊富なガイドが丹念な下調べと情報収集で様々な選択肢から判断し可能な限りリスクを軽減させて行なっているバックカントリーツアーです。
当たり前ですがロープウェイがかかっているからといって装備も知識もなくコース外に出ることは無謀な自殺行為です。整備されていない人の手の入っていない山の中なので雪崩以外にも崖、穴、川、倒木などなど当たり前にたくさんあります。パトロールも他に人もいない山の中では装備なく少し落ちたり転んだりして軽いけがをしただけで命に直結してしまうというのは簡単に想像できるかと思います。
人の足跡を追ってゲレンデ気分でバックカントリーに入ることはほんとうに危険です。滑った後に装備がないと登れない場所を登っていたら、自分では滑っておりられない場所を滑っていたら、風や降雪が強まり足跡が消えてしまったら。。。
追って行った斜面の下に人がいたら、自分が起こしてしまう雪崩で人を殺めてしまうことにもなるわけです。
危ないからやめておく。それも正しい判断でレジェンドといわれるほどのトッププロでもゲレンデライドで十分楽しいし危ないからバックカントリーは入らないという人もたくさんいます。
サイドカントリー、バックカントリー、パウダーといったことに興味を持つ人が増えてきたことはいいことだと思います。でも大自然、山相手のことであるということをまず念頭に挑む必要があると思います。謙虚な気持ちで段階を踏んで行かないといけないことです。
周りに十分な知識と経験をもった信頼出来る人がいないのであればガイドやツアーなどなどを利用し自分の経験値や知識をあげていきつつ、エキスパートたちとつながりを持っていくこともひとつの手段かと思います。
最後に冬も夏も山で会う達人たちは例外なくすごい人ほど本当に謙虚です。
ビーニー屋の親父の小言ですが参考にしてもらえたら幸いです。