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ニセコフィールドテスト最終日 ||| DAY #30

niseko2月28日(月)、遂に早いもので今年のニセコフィールドテストも今日が最終日です。 嬉しいことに最後の最後で3日間に渡った降雪の後のドピーカンです。しかも2日間CLOSEだった山頂ゲートも9:30にOPEN。どどーっとかなりの人が山頂のシングルリフト第4になだれ込み長蛇の列になっています。自分達の狙いは今日もニセコアンヌプリ山頂から北東斜面を滑り降り対面のイワオヌプリ山頂へののぼり返しです。ギアを持っている人は少ないのでイワオはそれほど競争は熾烈ではないはずです。
nisekoもうひとつ嬉しいことに今日のドピーカン最終日にあわせてNISEKO PHOTOGRAPHYのカメラマンDanielが撮影で同行してくれました。動画撮影できる一眼レフカメラ2台を背負ってのバックカントリーアプローチは本当ありがたい限りです。 山頂ゲートから山頂小屋までも信仰宗教のような人の列で連なっています。しかしドピーカン全てが見渡せます。
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ピークに立つと今までに見たこともない360°の壮大な見晴らしが待っていました。北東、岩内の方角や尻別の方角にははっきりと日本海の水平線が見渡せます。空も海も青すぎてその狭間に吸い込まれるような景色です。 niseko_ヒラフ風があったため標高の高い部分は思ったより雪の付きがよくなかったのですが中腹からボトムは『ありがと~』という感じでした。アンヌプリとイワオヌプリの間の谷のボトムまで一気に滑り降り振り返ると手付かずのおいしそうなエクレアのような雪庇を発見。さっそく寄り道です。アンヌプリにもう一度登り返し各々エクレアを堪能。自分は動画に残っていませんが思いっきり雪庇の上から下へ転倒しました~。下はこのエクレアの動画です。
イワオヌプリ一遊びしてイワオヌプリのハイク開始です。3~400m程度のアップですが斜度があり最終日ということで体も相当きているので結構きついです。今朝の除雪もこたえていますが、顔を上げるたびの景色に助けられます。 登りつつもおもしろい地形をみつけると子供のようにすぐ寄り道です。滑ってはハイクアップの連続でなかなかピークに着きませんがこれがこのメンバーのいいところです。Danielとおもしろい撮影もたくさんできますし。
niseko_ヒラフ
ピークのあたりは風と雪が作り出す天然アートだらけです。鋭い刃物で削りだしたかのような雪庇が沢にそって続いています。自然にはどうしたってかないません。そんな偉大なアートの中で流れに逆らわず協調するように楽しみ景色の一部にしてもらいます。 niseko_ヒラフ
さんざん寄り道の後遂にたどり着いたピーク。先日来た時より風の影響で雪はおもしろい形で山肌を覆い他の惑星に降り立ったような風景になっています。 さてついに今日の締め、今年のニセコの締めとなるイワオ山頂からのロングランです。 niseko_ヒラフイワオヌプリを滑り降り今日の楽しい遠足も終了です。が、家に着くまでが遠足。。。このあとスキー場に復帰するにはレギュラースタンスのトゥーサイドの永遠トラバースが待っています。どのくらい永遠かと言うとニセコアンヌプリの山を約1/3周、距離にして3kmほどを斜面に張り付いて花園のスキー場ボトムまでトゥーエッジのトラバースです。これだけ散々遊びまくりのぼりまくった後のこのトラバースは拷問です。ふくらはぎがちぎれそうです。発火しそうなほどのふくらはぎでもなお高度を維持するように努力努力のトラバース。かなりぼこぼこ山あり谷ありですがひたすらひたすらトラバース。 花園のボトムに着いた途端にひっくり返って達成感に包まれました。これでニセコのSTAYも終了です。感無量。今年も思いっきり充実していました。夜には今年のニセコでもかなり一緒に滑ったシェフのまさくんが手料理を作ってくれてパーティーです。さすが札幌CHANNELのオーナーシェフ!抜群にうまいパエリアなど3皿。一瞬で完食。一人材料費500円の超豪華ディナーでした。 自分はというとパーティー後仮眠しその晩0:00に出発し一人ロングドライブの帰路に着きました。蘭越町から4時間で函館へ、青函フェリーで4時間青森へ、東北道を走ること8時間で那須に無事到着です。 近くて遠いニセコでの長くて短いフィールドテストと撮影の日々が終わりました。怪我も事故もなく無事に帰れた達成感ととんでもない疲労感、ニセコの山や仲間達への哀愁、久しぶりに会う愛娘たちと奥様、色々な感情がごちゃ混ぜです。 ニセコ滞在中お世話になった皆さん、今年も本当に本当にありがとう!また来年もっとよろしくお願いします!