新柄FISHERMANビーニーを受け取りに歌津へ
震災から2年2ヶ月。歌津に新しく編みあがったFISHERMANビーニーを受け取りに編み手のお母さんたちに会いに行って来ました。実際に会って話をし笑顔を見るとほっとします。南三陸町の津波被災地に入りそこの風景と広い空を見ると毎回心が新たになります。足を運ぶたび色々教えてもらったり気付かされたりここに来ることは大切だといつも感じます。
歌津はわかめの収穫や芯抜きの作業と言った忙しいシーズンが一段落ついたところです。高台の造成地がやっと決まり始め少しづつ家が建ち仮設住宅から新しい家に引っ越しを始めた方も一部ですが出始めました。造成地のことや新しい家を建てること、もちろんですがまだまだ問題点は多く編み手の方の一人が仮設住宅を出るにはもう2年はかかるんではないかということでした。金銭的なことも行政のことも問題があるようです。
かたやそんなに急ぐ必要のない大規模な高速道路の建設が同じ東北や各地でも日々行われ復興予算は別の地域で別の用途に使われているあり様で、今まったなしにこうやってここに家が必要な人達が大勢いるということを目の当たりにするとどうしてもやるせない気持ちになります。今すぐここにいるこういった人たちのことに目を向けないで株価がどうの大企業の今期経常利益がどうのと浮かれているのってどうなんでしょうね。
お母さんたちから色々話を聞いて憤っているそんな自分をよそにお母さんたちはいたって明るく、新しいド派手だったりシックなボーダー柄のビーニーをたくさん編みあげてくれていました。色彩センスがぶっ飛んでいるものもあったり、そんなビーニーを手に話をすると本当こっちが元気づけられます。今回はいつものLADEとおたがいさまプロジェクトに加えてFISHERMANビーニーを販売してくれている山形県米沢スキー場レストランK太郎のオーナー豪くんも、たくさんの方がFISHERMANを買って被ってくれていますというお母さんたちへのご報告とお礼がしたいということで同行してくれました。買ってくれた方の被ってる画像をみて『かっこいい』と嬉しそうでした。被ってくれている人の姿というものは本当編み手のお母さんたちの励みになるしやる気と自信になります。本当ありがたい。
仕事や海産業の求人のことなど内部の事情も聞いたりでタイムリーにフットワーク軽く今後のFISHERMANビーニーのあり方ややり方、目指すところを歌津からの見方でいい方に持って行きたいと思います。
歌津の皆さん、今日も本当にありがとうございました。また近々!